このような症状のときは当院の大腸カメラの相談、検査にお越しください
- お腹の痛みや張りなどの違和感がある
- 食欲がない・体重が減った
- 疲労・空腹時に吐き気がする
- 胃潰瘍・慢性胃炎といわれたことがある
- よく胸やけする・のどに違和感がある
- ピロリ菌が心配貧血気味である
- 検便検査で陽性反応があった
- 便秘がちで下痢や・血便などが出る
- 大腸ポリープを切除したことがある
当院の大腸カメラの特徴
1特徴1 鎮痛剤・鎮静剤の用いた苦痛の少ない内視鏡
鎮痛剤・鎮静剤の使用
大腸カメラには痛みなどの苦痛を伴う場合があります。熟練した内視鏡挿入技術や内視鏡看護に加え、個々に合わせた最適な鎮痛剤・鎮静剤を使用することにより、苦痛なく内視鏡を受けていただけるよう努めます。鎮静剤・鎮痛剤の使用当日は、車、バイク、自転車などの運転や危険を伴う作業は避けて頂きます。丁寧な内視鏡操作を心がけていますので、鎮静剤・鎮痛剤を使用しないで検査を受けて頂くことも可能です。
炭酸ガス送気装置の導入
内視鏡検査の苦痛の原因のひとつが、検査中に大腸を拡張させて観察するために入れる空気によるお腹の張りです。空気に比べて約200倍の早さで体内に吸収される炭酸ガス送気装置を導入することにより検査後のお腹の張り、不快感を軽減しています。
2特徴2 プライバシーに配慮した専用トイレ付個室
大腸カメラを予約され、院内で前処置の下剤を飲まれる方のために、専用トイレが付いた各個室をご用意しております。Wi-Fi、テレビを備えており、検査前後ともに人目を気にせず、各個室でくつろいでお過ごし頂けます。
3特徴3 様々な種類の下剤をご用意、下剤を飲まない大腸カメラ
様々な下剤をご用意
大腸カメラが辛いと言われる理由の一つに下剤を内服する行為があります。大腸内に溜まっている便を出して、腸内を洗浄しないことには十分な観察ができないため、検査前に避けては通れない道です。当院では下剤の内服が苦手な方のために、味や服用量が異なる腸管洗浄液や錠剤タイプのものなど様々な種類の下剤をご用意しています。
下剤を飲まない大腸カメラ
どうしても下剤の内服が苦手な方で、同日に胃カメラも受けられる場合は、経鼻内視鏡で十二指腸・胃に直接下剤を注入することで、下剤を飲まないで大腸カメラを受けることも可能です。年齢、腹部手術歴、普段の便通状態などによっては下剤を飲まない大腸カメラの対象にならない場合があります。検査の予約時にお気軽にご相談ください。
胃カメラ・大腸カメラともに、保険診療の適応にならない状況では、自費診療として全額自費の検査になります。
4特徴4 日帰り大腸ポリープ切除可能
当院では大腸カメラ検査時にポリープを認めれば、積極的に日帰りポリープ切除を行っています。一度で検査と治療が済むため、お体、時間、経済的にも負担が少なくなります。なお、日帰りポリープ切除ではリスクが高いと判断した場合には連携病院に紹介し入院での治療を受けていただきます。内視鏡的ポリープ切除術は、検査ではなく手術にあたりますので、(ご加入の保険によりますが、)民間の生命保険にご加入の方は手術給付金を請求できる場合があります。ご加入の民間の保険会社に詳細をお問い合わせ頂き、必要書類をお持ち頂ければ診断書の発行をいたします。
5特徴5 土曜日の検査、胃カメラ・大腸カメラの同日施行
土曜日の検査
土曜日にも胃カメラ・大腸カメラの検査を行っています。お気軽にお問い合わせください。
胃カメラ・大腸カメラの同日施行
忙しい方の時間的負担を考慮して、ご希望の方には胃カメラと大腸カメラを同じ日に受けていただくことも可能です。
6特徴6 安全安心を保つための設備、徹底した衛生管理
安心・安全を保つための設備
内視鏡業務に熟練したスタッフによる運用と、心電図・血圧・呼吸状態などを確認する生体モニターでの十分な監視のもと検査を行い、終了後もモニター監視のもとリカバリー室で安楽に回復を待っていただきます。
徹底した衛生管理
検査に使用した内視鏡は、日本消化器内視鏡学会が作成した「消化器内視鏡の洗浄・消毒標準化にむけたガイドライン」に則り洗浄・消毒を行なっています。オリンパス社製の内視鏡洗浄装置を導入し優れた消毒力を発揮する過酢酸を用いて、安心、安全に内視鏡を洗浄しています。さらにコストが掛かりますが、使い捨て内視鏡処置具を採用することで、院内感染が生じないように徹底して予防しています。
7特徴7 精度の高い検査
当院ではオリンパス社製の最上位で最新鋭の内視鏡システムを導入しています。ハイビジョン画質で画像強調機能(NBI)、拡大機能を搭載した内視鏡により、詳細な観察、正確な診断を行います。微細な病変の発見や詳細な観察により消化管の癌の早期発見が可能となります。大腸ポリープを発見した際にはNBIや色素散布後に拡大観察することにより、非腫瘍(切除が必要ではないポリープ)、腫瘍(切除が必要なポリープ)かどうかの見極めを行います。内視鏡で切除ができたとしても追加で外科手術が必要な癌もありますが、その見極めにも拡大内視鏡観察が有用です。精度の高い正確な診断をすることにより無駄のない安心安全な治療を受けて頂けます。
8特徴8 検査後はストレッチャーでそのまま移動してお休み頂けます
大腸カメラ検査を受けたときのストレッチャーのまま、リカバリールームに移動して、ゆっくりとお休みいただけます。
特に鎮静剤を使用した場合には、検査直後はまだ意識がはっきりとしていません。ストレッチャーを使用することで、患者様が立って移動する必要がなくなり、転倒のリスクを排除できます。
なお、リカバリールームには、リクライニングチェアもご用意しております。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の費用の目安
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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観察のみ(生検なし) | 約2,000円 | 約4,000円 | 約6,000円 |
生検のみ | 約3,500円-6,000円 | 約7,000円-12,000円 | 約10,000円-17,000円 |
ポリープ切除術 | 約8,000円-10,000円 | 約10,000円-20,000円 | 約20,000円-30,000円 |
これらの費用は保険点数から発生する必要な自己負担分であり、基本的には保険診療を行なっている病院・クリニックであれば全国同一料金です。
内視鏡的ポリープ切除術は、検査ではなく手術にあたりますので、(ご加入の保険によりますが、)民間の生命保険にご加入の方は手術給付金を請求できる場合があります。ご加入の民間の保険会社に詳細をお問い合わせ頂き、必要書類をお持ち頂ければ診断書を発行いたします。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の流れ
Step1.事前診察
大腸カメラは、大腸内に溜まっている便を出して、腸内を洗浄しないことには十分な観察ができないため、事前に下剤を内服して行います。下剤の準備や検査の説明を受けていただくために、基本的には外来に受診(予約不要)していただいた後、検査の予約をしていただきます。下剤はお好みに応じて、様々な種類のものを取り揃えていますので、ご相談のうえで下剤の種類と服用方法を決めさせていただきます。
下剤を飲まない大腸カメラの相談も承ります。また、抗血小板薬・抗凝固薬の内服の有無の確認をさせて頂きます。生検や大腸ポリープ切除のためには休薬が必要な薬剤もあり、主治医に休薬が可能かどうか問い合わせを行う場合もあります。自己判断での休薬は危険ですのでお控えください。
Step2.検査前日から当日
検査前日は検査用の食事を摂取していただきます。薬局などで販売されている検査食を購入していただくのも便利です。
夕食は夜9時までにお済ませください。(下記、適しているもの・避けた方がよいもの参照)
夕食後から睡眠前に下剤を内服していただきます。
Step3.検査当日の受付、ご案内、前処置
腸管洗浄液(下剤)の内服場所・方法によって受付時間が異なります。内服場所・方法は検査予約時に、
①ご自宅で飲む場合
②クリニックで飲む場合
③下剤を飲まない検査をご希望される場合
のどれかをお選びいただけます。
クリニックで腸管洗浄液を内服される方には、専用トイレつきの各個室をご用意しており、Wi-Fi、テレビを備えています。
検査前後ともに人目を気にせず、各個室でくつろいでお過ごしいただけますので、ぜひご予約をお願い致します。
- ご自宅で下剤を内服される場合当日朝7-8時くらいから下剤を内服します。下剤内服後1時間後くらいから便意を催し、服用後2-3時間でほぼ便が出おわります。予約時にお伝えした時間に来院して受付をしていただきます。下剤の服用方法、便の状態の確認方法については、事前に別紙をお渡しします。
- クリニックで下剤を内服される場合朝9時以降の予定時間(事前受診時に相談した時間)に来院していただき受付をしていただきます。専用トイレ付きの個室をご用意していますので、ご案内いたします。下剤の内服方法はスタッフより説明させて頂きます。個室から出て散歩などに行っていただいても結構です。便の状態を確認し、腸が綺麗になった方から検査を始めます。
- 下剤を飲まない検査を希望される場合予定時間(事前受診時に相談した時間)に来院していただき受付をしていただきます。専用トイレ付きの個室にご案内しますので、検査着に着替えていただきます。鎮静剤を使用して胃カメラを受けていただき、胃カメラで十二指腸に腸管洗浄液を注入します。鎮静剤の効果が切れたあとはトイレ付き個室に戻っていただき、おくつろぎ下さい。下剤注入後30分程度で排便が開始され、1-2時間で便がすべて排泄され、検査が可能な状態になります。
Step4.検査準備、検査
鎮静剤を希望される方は、点滴の管から鎮静剤を注射しますので、検査前に点滴を行います。検査時間は15分程度となります。大腸ポリープがあり切除する場合は、ポリープの数にはよりますが20-30分くらいかかることもあります。
Step5.リカバリー(検査後)
鎮静剤を注射された方は、リクライニングチェアまたはストレッチャーで30分から1時間ほど、目が覚めるまで休んでいただきます。鎮静剤を希望されなかった方も休んでいただくことは可能です。
Step6.検査の結果説明
検査画像を一緒に確認しながら、結果の説明を行います。組織検査、大腸ポリープ切除をした場合は、後日に組織検査結果の説明を行います。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)前後の注意事項
大腸カメラは、腸に溜まった便を綺麗に洗浄して、腸内を空っぽにした状態でないと十分な精度の高い検査ができません。そのため前日の食事には制限があり、あらかじめ前日にも下剤を飲んで頂く方法が主流です。検査当日は絶食です。
- 前日の食事は、お腹いっぱい食べずに軽めにする。夕食はなるべく早めに済ませるようにします。遅くとも21時には食事を終えてください。
- 検査前日は野菜やキノコなど繊維質の多い食事は避けてください。繊維質は腸内の残渣の原因となります。薬局などで販売されている検査食を購入していただくのも便利です。
- 大腸検査前に飲んでいただく下剤は、1-2L程度と多量であり、お身体への負担がある場合があります。下剤の内服を契機に腸閉塞、腸管穿孔、虚血性腸炎、腎障害などに至る例もあります。当クリニックでは安全に検査を受けて頂くことを一番に考え、慎重に検査の適応を見極めています。場合によっては検査入院できる施設での検査をお勧めさせて頂きます。下記に該当する方は事前に外来受診のうえ、相談をお願いいたします。高度の便秘がある方(事前に便通コントロールを行った上で検査に備えます)腹部膨満が強い方(腸閉塞のリスクを否定したうえで検査を予約します)多量の血便がある方(予約検査には適さず、即入院加療が必要な場合があります)腹痛が強い方(大腸の病気以外も念頭に検査計画を立てます)おひとりでトイレに行くことが難しい方(入院での検査をお勧めします)また、抗血小板薬・抗凝固薬を内服中の患者様は当日の日帰りポリープ切除が出来ない場合もありますので、事前の診察と予約での検査をお願いいたします。自己判断での休薬は危険ですのでお控えください。