便秘と下痢について
便秘も下痢も、一時的で軽度なものであれば、それほど心配する必要はありません。
ただ、便秘や下痢がひどい、何週間も続いている、交互にやってくる、という場合には、何か病気が隠れている可能性があります。
体質的なものだろう、そのうち治るだろうと放置せず、お早目にご相談ください。症状や生活状況をお伺いし、適切な検査をご提案します。
たけむら内科消化器クリニックでは、鎮静剤や鎮痛剤を使用した痛みの少ない大腸内視鏡検査、下剤を使わない大腸内視鏡検査にも対応しております。
便秘
日本内科学会では、“3日以上排便がない状態”もしくは“毎日排便はあるが残便感がある状態”と便秘を定義しています。
排便回数が減った、排便の量が極端に少ない、排便が困難など、上記の定義に当てはまらなくとも、排便に異常を感じたときにはお気軽にご相談ください。
便秘の原因
忙しくて食事を抜くことがある・タイミングがバラバラ、無理なダイエット、運動不足、食物繊維の摂取量の不足、過度のストレスなど、生活習慣の変化・乱れであっても、便秘は起こり得ます。
原因疾患としては、過敏性腸症候群、腸閉塞、大腸ポリープ、大腸がんなどが挙げられます。こちらは、生活習慣の改善だけでは治りません。
便秘でお悩みの患者様が来られた際には、生活習慣の変化・乱れとともに、腸の病気を見逃さない診療を行います。必要に応じて、大腸内視鏡検査を行います。
便秘の治療
生活習慣指導
便秘の原因が生活習慣の変化・乱れによるものである場合には、その指導を行います。
3食をきちんと摂る、食事コントロールと運動を組み合わせたダイエットに切り替える、毎日の軽い運動を習慣づける、ストレスの解消に取り組む、食物繊維の摂取を意識するといったことで改善が可能です。患者様のお話をお伺いした上で、適切なアドバイスをいたします。
薬物療法
原因に応じた薬物療法を行います。
入院や外科的な治療が必要と判断した場合には、提携する専門の医療機関をご紹介いたします。
下痢
排便時の水分量が多い状態(90%以上が水分)を下痢と言います。 特に、下痢に血が混じっている、下痢以外の症状がある、下痢をした後も腹痛が残る、脱水症状が見られるといった場合には、すぐにご相談ください。
下痢の原因
ウイルスや細菌の感染によって起こる下痢があります。この場合は、比較的短期間で改善されます。 一方で、クローン病、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、大腸がんなどを原因とする場合には、慢性的な下痢になることがほとんどです。 その他、ストレス、薬の副作用、消化不良、食中毒、アルコール・水分の摂りすぎなども、下痢の原因となります。
下痢の治療
生活習慣指導
アルコール・水分の摂りすぎがある場合にはその改善指導を行います。
過敏性腸症候群と診断した場合も、食べ過ぎ・飲み過ぎなどの改善、ストレスの解消、良質な睡眠の確保など、生活習慣にかかわるアドバイスをいたします。
薬物療法
整腸剤、抗生物質の内服、病気に応じた投薬治療などを行います。
入院や外科的な治療が必要と判断した場合には、提携する専門の医療機関をご紹介いたします。