原因

飲酒、喫煙、肥満、また熱い飲食物の摂取などを原因として起こります。

症状

初期の食道がんには、ほとんど症状がありません。ある程度進行すると、以下のような症状が見られるようになります。症状に気づいたときには、すぐに受診してください。

• 胸の奥の方の痛み
• 飲食の際の喉の刺激
• 食べ物がつかえる

治療

早期のものであれば、内視鏡での切除が可能です。
ある程度進行しているものであれば、手術、化学療法、放射線療法などを組み合わせた治療が必要になります。
いずれが必要になった場合も、提携する専門の医療機関をご紹介いたします。

もともと横隔膜の下にあるはずの胃が、その一部を横隔膜より上に出している状態を指します。
先天性のものと、後天性ものがあります。

原因

後天性の食道裂孔ヘルニアは、主に加齢を原因として起こります。
食道を固定する組織が緩むことで、食道裂孔が広がり、胃の一部が横隔膜より上に飛び出してしまいます。

症状

• 胸やけ
• 呑酸（酸っぱいげっぷ）
• 胃の痛み
• 動悸、息切れ
• 食べ物を飲み込みにくい

治療

症状がない場合には、経過観察に留めます。
ヘルニアの度合いが大きく症状が認められるときには、手術が必要になります。その場合は、提携する専門の医療機関をご紹介します。

カビの一種、カンジダ菌が食道で繁殖する病気です。内視鏡で観察すると、白いカビが食道粘膜に確認されます。

原因

カンジダ菌そのものは常在菌であり、口腔、皮膚、消化管などにごく普通に存在します。
疲労やストレス、あるいはがん、HIV感染、糖尿病などで免疫力が低下したことをきっかけに、カンジダ菌が増殖し、食道カンジダ症となります。

症状

以下のような症状が見られますが、まったくの無症状であるケースも少なくありません。

• 食べ物を飲み込みにくい
• 胸やけ
• 食べ物を飲み込んだときの喉の痛み

治療

がん、HIV感染、糖尿病などが認められる場合には、その治療が必要です。
疲労やストレスによる免疫力の低下が原因である場合には、しっかりと休養をとります。
症状が強く現れている場合には、抗真菌薬を使用します。

アレルギー反応とともに出現する白血球「好酸球」が、食道で炎症を起こす病気です。
30～50歳くらいの方に比較的多く見られます。
アレルギー性食道炎とも呼ばれます。

原因

食べ物に対するアレルギー反応が主な原因です。
ただし、検査を行ってもアレルゲンを特定できないこともあります。

症状

• 食べ物を飲み込みにくい
• 胸やけ
• 胸の痛み
• 吐き気、嘔吐

治療

まずは、アレルギーとなっている食品を突き止め、それを取り除きます。
それができない場合には、胃酸の分泌を抑える薬などを使用した薬物療法を行います。

原因

ピロリ菌感染、ストレス、暴飲暴食、刺激物の摂りすぎなどを原因として起こります。

症状

• 胃の痛み
• 胸やけ
• 膨満感

治療

胃酸の分泌を抑える薬、粘膜を保護する薬などによる薬物療法を行います。
また、ピロリ菌感染が認められる場合にはその除菌治療を、食習慣・生活習慣に原因がある場合にはその改善指導を行います。

原因

ピロリ菌感染、塩分の摂りすぎ、遺伝などが原因となって起こっている、と言われています。

症状

以下のような症状が見られますが、特に早期にはほとんど症状がありません。定期的な検査で、早期に発見し治療に結び付けることが大切です。

• 胃の痛み
• 胸やけ
• 食欲不振、急な体重減少
• 吐き気
• 動悸、息切れ
• 血便

治療

ごく早期のものであれば、内視鏡による治療が可能です。
内視鏡での切除が難しい場合には、腹腔鏡手術や開腹手術が必要になります。化学療法を併用することもあります。
いずれの治療が必要になった場合にも、提携する専門の医療機関をご紹介します。